深見友紀子 最高裁・パートナー婚解消訴訟 オフィシャルサイト

本件に対する一般の人々の反応
Part 1

「朝日の基地外投稿 第117面」2ちゃんねるスレッドに対する私のコメント

 この2ちゃんねる掲示板がおもしろいのは、大阪在住の30歳の主婦(912)と私とを同類と扱っている点です(922)。法律婚をしていて、子どもを持つ意思がなく、時間に余裕ができたのでアルバイトを始めたいという女性と、法律婚を拒否して、専門職を目指しながら、DNAを残そうとした私とはまったく対極に位置しているはずなのに・・・。子どもを産んで自分の手で育てるという一般的な「女の役割」をしていないので、同類だとしているのかもしれません。30歳の女性を「おばはん」と言っていることから判断して、20代の男性が中心なのでしょうが、あと数年で「おっさん」の割には浅薄な解釈しかできないのだなと思います。

 発言した本人はおそらく気づいていないでしょうが、「30で子供を作らないならフルタイムで働けよ。」(950)という言葉は重要です。なぜなら、男には「労働」、女には「消費」を担当させ、それぞれに「社会」と「家庭」のカテゴリーを割り当てて構成されてきた戦後民法における近代家族主義というイデオロギーを、子どもを作らないのならば(子どもがいないのならば) という条件付きながら崩しているからです。しかも、社会に進出したい女性ではなく、筑紫哲也が"便所の落書き"と形容した2ちゃんねる掲示板に書き込む若い男性が、子どもが近代家族主義を正当化するための道具として使われているという事実を無意識に認めたということに意味があると思います。

 何度読んでもこのサイトの主張がわからない(927)という人へ。このサイトの意図は、ご挨拶に書いてあります。子供を産んで育てるために「家庭」というカテゴリーに入り、「社会」への道を閉ざしてしまった女性たち。逆に「家庭」から「社会」へ飛び出すために出産を諦めた女性たち。産んで育てず、DNAは残すという今までにはないやり方で「社会」への道を開き、壁をぶち破った私。この3通りの生き方を比較するだけでも、出産・子育てと仕事について考える人たちには得るものがあると思いますよ。それでもなおわからないという人は、無意識のうちに「社会」と「家庭」のカテゴリーのなかにずっぽり収まっている人といえるでしょう。

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深見友紀子(ongakukyouiku.com)

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