記事一覧

 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

望ましい家庭像

 12月30日
 私の親友のゲイが「どう育ち方をしたためにそうなったのか」とよく尋ねられると言っていました。
 尋ねた人たちは、おそらく「虐待されたのだろう」「何か致命的な否定を受けたのだろう」とどんどんと想像力を膨らませているらしいのですが、彼が育ったのは、朝ごはんを一緒に食べて、公務員の両親は共に職場へ、その通り道で彼と妹を保育園に預け、5時には必ずともに仕事を終え、必ず全員で夕飯を食べるお家だったらしいです。
 まさに「教育再生会議」が目指す「望ましい家庭像」!!

 「望ましい家庭像」といえば、数ヶ月前、とても目に焼きついた、立正佼成会の広告があります。この絵の中の女の人の身体が半分に切られているのは、意図的なんでしょうか。ジェンダー関係者が何も言わないのは不思議なくらいです。

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Christmas Mini Live

 12月22日
 きょうは、早稲田の音楽教室、ミュージック・ラボの子どもたちのクリスマス・ミニ・ライヴ。
 螺旋階段を下りて子どもたちと家族が集まってきました。
 みんな短い曲を一曲ずつ演奏。演奏順は先生たちも含めて、抽選で決めました。
 男女の関係などと比べると、私は音楽教室に対して強烈なポリシーはありませんが、強いて言えば、生徒さんの能力や年齢によらず、教師によらず、同一の月謝であること。これは、1992年の開業当時から変わりません。
 他の教室のように、生徒のレベルが上がるごとに月謝があがるというやり方をとらないことによって・・・・(教師側の)最も手のかかる幼児に対する労働の対価を大きくし、(生徒さん側には)長期間レッスンを続けると有利なレッスンを実現する。
「教師によらず」については、ベテラン教師には「慣れ」というものと引き換えに「新鮮さ」が落ちてしまうためです。
 その結果、おそらく高校生や社会人で趣味の域を超えた生徒さんたちのレッスン価格は、東京区部では最低レベルのはずですよ。

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螺旋階段

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石の上にも3年

 12月21日
 きょうで年内の大学の仕事が終わりました。
 秋以降私が行ったコンサートは、11月14日水曜日の「あいのてさん」のライヴだけでした。このままでは自分が枯れていく・・・・。

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 ちょうどコンサートの2日前、同じ学科の准教授が急に他大学に移ることになり、その後任人事に関してさまざまな雑務をしなければならなくなったのです。まぁ、雑務はそれだけはなく、他にも山盛りあるんですけど・・。
 ライヴがあった水曜日、教授会でこの先生の教授昇格の投票が行われるところでした。私を含めた4人のメンバーが、この方の業績を資格審査をしました。専門外の私は学科主任なのでメンバーに入っているだけでしたが、後の3人の先生はいろいろとこの方から提出された資料を読んで時間を費やし、報告書を作ったのです。その報告書を教授会が承認をするかしないを決める2日前の・・・
 「他大学に移ります!!」。
 人材流動の時代ですから、移動するのは人の自由ですけど、結局、この准教授からその後「ご迷惑をおかけしてすみません」の一言もありませんでした。この方は、家庭裁判所の仕事を長い間してきた方で、苦境に陥っている多くの人たちだけを見てきているはずなんですけどね。
 こういう事を書くと、世間では誹謗中傷したということになるらしいですが、これは正しい批判です。。
 結局、この先生は2年しかうちの大学にいませんでした。ポストと業績のミスマッチがあり、この先生にとっても困惑した2年間だったかもしれません。“石の上にも3年”なのに・・・。さまざまな思惑が交錯しがちな大学人事。私には所詮人事=ヒトゴトです。


妻が専業主婦の家庭に1億円?

 12月19日
 何で毎日がこんなに早く過ぎるのだろう。
 原因1~ゼミ生が20名もいて、卒論の提出締切が12月20日
 原因2~専任教員採用人事 本当に無為な仕事です!
 原因3~予算執行の揉め事と交渉
 原因4~東京と京都との二重生活
 
 原因4以外は解決しました。

 昨日、私の大学のある男の先生が次のように言ったのですよ。
 「夫婦が共稼ぎならば、生涯収入はそれぞれ3億円、夫婦で合計6億円。妻のほうがM字型就労をしたら、5000万円になってしまうので、夫婦で合計3億5000万円。ちまちま児童手当などを支給せず、妻が専業主婦の家庭に1億円ぐらいばらまけばいい。」
 忙しさにかまけて、最近沈下しかけていた男女の問題が、私のなかで再・大炎上しましたよ。


“ちゃん付け”はダメなのですか

 12月4日
 そろそろ年末モード。
 きょうは卒業アルバム用のゼミの写真を一杯撮りました。
 総合教育科目「子どもと音楽」では、映画「天使にラブソングを2」を観て、「ジョイフル!ジョイフル!」を聴きました。
 私の個人サイト最高裁・パートナー婚解消訴訟のサイトの管理人である遠山和大さんと京都駅前の京やさい料理店に行きました。今年もお世話になりました!

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 遠山さんから、山梨大学教授が学生を“ちゃん付け”で呼んで処分されたという話を聞いたのですが、減給1万704円という細かな数字と、そのわずかな罰金と比べて、ニュースが大きく扱われていることに驚きました。

 「やはり女性には『さん』、男性には『くん』がふさわしい」(山梨大)って、誰が決めたのでしょうか。男性教授が女子学生に『ちゃん』と言ってはいけないのなら、女性教授から『きみぃ(君)』と言われた男子学生も訴える権利ありますよね。

 小学校の現場では、男女を問わず『さん』になる傾向にあるみたいですが、無表情な女性教諭が、小学校1年生の6歳の男子に対して「〇〇さん」と言っているのは、それはそれで不気味な感じです。

 私のゼミには「まい」という名前の学生が二人いて、私は一人をまいちゃん、もう1人をまいまいと呼んでいます。ダメなのかな・・。
 
 セクハラで停職Ⅰヶ月の処分になった東京芸大教授は私の知り合いでした。噂話にはあまり関心がなく、いつも蚊帳の外である私の耳にも届いたぐらいだから、たぶんすでに多くの同じ業界の人たちは知っているのでしょう。何か魔が差したのでしょうか。
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東京芸術大学(東京都台東区)は2日、教え子の女子大学院生にセクハラ行為をしたとして、大学院音楽研究科の50歳代の教授を同日付で停職1か月の懲戒処分としたと発表した。
 この教授は4月下旬、女子大学院生を飲食店に誘って店内で胸をさわったり、店外でキスしたりしたという。女子大学院生が6月に学内のハラスメント相談窓口を訪れて問題が発覚した。この教授はふだんから、ほかの学生にもセクハラ発言を繰り返していたという。
 2007年8月2日読売新聞


爪を切る老婦人

 12月3日
 新幹線ではいつも二人席の通路側D席を予約していることにしています。
 きょう、京都に向かう新幹線で、同じ列のA席に座っていた清楚な老婦人が突然手指の爪を切り始めました。アンプで増幅させているかのようなすごい音! 切った爪をティッシュで受けてはいたものの、涼しい顔をしながら最後まで切り続け、切り終わるとまた清楚な老婦人に戻り、今度は化粧を始めた私を睨み始めました。
 こういう人に限って、人前でマニキュアを塗ってはいけない、化粧をしてはハシタナイとか言うんですよね。爪を切るのは、鼻毛を抜く、眉毛を抜く、体毛を剃る・・などと同じ感じがするのは私だけでしょうか。
 まだ強烈な爪切り音が耳に響いています。


卒論と投資

 11月29日
 きょうは京都四条のマンションにゼミ生8名が来ました。
 私の住むマンションは四条河原町駅より徒歩3分。東山七条のバス停から大学の音楽棟よりもずっと近いのです。一階にやけに広い共有ロビーがあり、ほとんど誰も使わないので、この共有ロビーで卒論指導をしました。
 「“鎌倉パスタ」”((コトクロス阪急河原町店 )でお昼を食べてきました!」 「先生のマンション、便利なところにあるわ。」みんなやけに明るくて、さすが20代前半の女の子たちです。卒論提出日まで後20日。一言も逃さないぞ、という感じで、発表会前一週間の子どもたちみたい。

 一年中、こんな感じだといいのになぁ。
 
 みんなが帰った後、店員が私におでんの汁をぶっかけたお詫び金5000円をもらいに、ファミリーマートに行きました。
 最近雪なだれのように基準価格を下げていたシュローダー・ラテンアメリカ株投資 (シュローダー)がきょう一日で687 円も盛り返しました。(基準価額(2007-11-29) 9,622 円 前日比 +687 円

 知らないところで損をしていた34万円や、きょう一日で増えた13万円より、もらった5000円のほうが実感がありました。
 上がっても浮かれない、下がっても気にしない。


50歳でも子どもが産めたらいいのに

 11月27日
 「忙しくて出来ない者は暇でも出来ない」と言いますが、時間がなくてこのノートブックの更新ができない毎日です。
 発達教育学部の紀要原稿を書き、日本音楽教育学会での発表を終えて一息ついたのも束の間、次から次へとやらなければならないことが出てきて、一つ片付けると新しいことが2つやってきます。今年はゼミ生が20名もいて、卒論提出日の12月20日までは“監禁状態”が続きそうです。
 
 この間、「産休でも何でもいいから休暇を取りたい!」と言ったら、同僚の男性、N先生に「頑張ってみたらどうですか?」に言われました。 
 仕事で力をつけるためには休んでなんかいられない20代、30代でしか子どもが産めない。働く女性たちの悩みはこれに尽きますね。
 30代の頃、一日も休みたくなかった私が今、ホントに心から休みたいです!


姓の変え時

 11月6日
 ある大学院生が私に聞きました。
 「女が研究者を目指す場合は、早く結婚したほうがいいのですか」
 結婚したら姓が変わってしまい、他人から見れば同一人物だとわからないのでとても損をする。それだったら、まだ何も仕事をしていないときに早く結婚して姓を変えておくほうがいいか知りたい・・そんな様子でした。
 田村亮子だったら、谷亮子になったことを知っていますが、それは有名な人だからであって、普通の人の場合はそうはいきませんよね。
 彼女のような若い女性研究者の卵たちに、改姓して仕事をしてきた先輩女性研究者は、どのような工夫したら損失を最小限に食い止めることができるかを伝授するでしょう。仕事上通称を名乗っている女性研究者も、うまく使い分けるノウハウを話すのでしょう。
 でも、女がそうした工夫や使い分けすればするほど、男の側は工夫や使い分けをしなくて済む。みんなお人好しですね! 私にはそんな寛大さは微塵もないです。
 この質問した大学院生、ついこの間までは普通の大学生に見えていたのに、学問への意欲が出てきたのでしょう。とても意識が高くなりました。だからこそ、工夫や使い分けに長ける前に、そうした工夫や使い分けしてまでなぜ結婚していなければならないのかを考えてほしいなぁ。
 学問に向き合うのと同じぐらい真剣に向き合うと、問題の本質が見えてくるはずです。


とりあえず、、は結構です

 11月4日
 2日にわたった児童学科主催の「こどもひろば」が無事終わりました。こういうイベントをすると、若い学生たちのアイデアやエネルギーが一杯もらえるので、しんどいけれど楽しいです。
 http://www2.kyoto-wu.ac.jp/gakubu/cgi/detail.cgi?news_id=24

 打ち上げでは、カクテルが数種類とウーロンティーがピッチャーで出てきて、乾杯!
 私はビールが嫌いなので、「とりあえずビールで」なんて言われると、いつもムカっと来ていましたが、とってもいい傾向です。
 
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京都・河原町三条で打ち上げ
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