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 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

京大生の“彼女“の大学というイメージ

 きょう、河合塾の研究員の方を迎えて、「入試結果及び全統模試データから見た京都女子大学の問題点と今後の課題」という職員向けのレクチャーがありました。
・06年度私立大系統別志願者数
・04年~06年 私立大主要大学志願者数
・関西3女子大及び東京3女子大の入試結果(前期日程)
・関西3女子大及び東京3女子大の志願者数推移(96年~05年、大学全体)
・京都女子大及び東京3女子大の志願者数推移(96年~05年、学部別)
・系統別 偏差値ランク比較(96年、01年、05年)

 資料は全部で21ページもありました。
 05年度の偏差値は・・・・・・
〔英文〕
 57.5~59.9  京都女子―文―英文 
          津田塾―学芸―英文
 55.0~57.4  東京女子―文理―英米文
 52.5~54.9  日本女子―文―英文
〔家政〕
 62.5~64.9  日本女子―家政―食物―管理栄養
 60.0~62.4  日本女子―家政―食物―食物学
 57.5~59.9  京都女子―家政―食物栄養
          京都女子―家政―児童
          日本女子―家政―児童
        
 京女の偏差値ってこんなに高かったんですね! 初めて知りました。
 関西3女子大とは、京女と同志社女子と武庫川女子だということも知りませんでした。(京女と同志社女子と神戸女学院ではなかったのかしらん。)

 偏差値が高くなりすぎると当然敬遠され、競争率の低下に結びつく。中途半端に高いままだと“関関同立”の滑り止め大学になってしまう。偏差値が低くなると大学全入時代を生き残れない―。難しいですね。

 「直接偏差値や競争率の上昇に結びつくとは限りませんが、大学としての特色あるプログラムを作るべきです。」と河合塾の研究員の方。
 プログラムも大事だけど私はイメージも大切だと思います。そろそろ京女は、京大生の“彼女“の大学という従来のイメージから脱却したらどうかな。
 京大生と京女生のカップルは今も昔もとても多い。(パートナーのSさんと、破局した奥さんも京大生と京女生のカップルでした。) しかし、京大生の“彼女”が京大卒の男の“妻”となり、安泰であり続けることはますます怪しくなるでしょう。どう転んでも大丈夫なほどの資産があれば話は別ですが、京大卒の男の稼ぎや将来性に賭けて専業主婦になるのは今後はバクチに近いです。
 小説家の山崎豊子さんは京都女子大卒。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E8%B1%8A%E5%AD%90
 この偉業と比べると、京大に入ることなんてカンタンなことですよ。自分自身の社会的な力を積み上げていくために京大生を“彼”にする。そんなぐらいでちょうどいいことに気づいてほしいです。


休暇を取って仕事に集中しました!

 2月はまとまった時間がなかったので、月末から有給休暇を取り、科学研究費補助金の研究成果報告書の作成に集中することにしました。

 2月27日から取りかかって、当初の予想より速いペースで6日月曜日に仕上がり、西早稲田にある印刷屋さんで製本してもらい、8日に大学の科研担当者に手渡しました。
 「ウェブサイト音楽教育情報の有効活用に関する研究 ~第二次『音楽室』環境整備と音楽教育情報の体系化~」全132ページ。硬いですね、このタイトル。
ファイル 94-1.jpg
 最近、このノートブックをあまり更新しなかった原因の1つがなんとか完成しました。私が今回書かなければならなかったのは平成16年~17年のもの。報告書の提出は最長1年間の猶予があるものの、この3月15日がタイムリミットだったので、かなりやばかったんです。もし書かなかったら、“税金ドロボー”なのかも。

 5年前の報告書のときは、自宅のコピー機で両面コピーし、表紙用の紙とともに印刷屋さんに持参して製本してもらいました。3年前のときは、自宅のプリンタで両面プリントし、パートナーのSさんに製本してもらいました。今回は、PDFデータを渡し、紙の選定、コピー、製本の全部を印刷屋さんにやってもらいました。
 この間、同い年の友人が「そろそろお互いビジネスクラスに乗りたい歳だわね。」と言っていましたが、もし “食事なし”でエコノミーの半額だったら、私はそれを選ぶなぁ。飛行機のなかの12時間なんて、水とクッキーで十分だから。
 でも、製本に関しては、たとえ高くてもこれからもプロに任せようと思いました。仕上がりも奇麗だし、私は浮いた時間を別のことに使えるし、疲れないし。
 仕上がりが予定より2日早かったので、火曜日朝から建築探訪旅行に出かけているパートナーのSさんと昨日の夜金沢で落ち合いました。ちょっと息抜きしたので、明日からまた仕事、頑張ります。
ファイル 94-2.jpg
21世紀美術館のカフェ


ある人生相談に正解2人、不正解600人

 大日向雅美さんは自著「母性愛神話の罠」のなかでおもしろい例を挙げています。
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 【ある育児雑誌に読者から投稿された相談】
 「家事・育児の負担が私にかかるばかり。“離婚”も頭をよぎるこの頃です」
 
 私は32歳の公務員で、2歳の女児がいます。パートナーは同い年で出版社の編集者をしています。私たちは同じ大学の同級生どうし。結婚に際しては、お互いに仕事も家庭も両立できるように、助け合っていくことを約束して結婚生活をスタートしました。私にとってもパートナーにとっても、この約束はごく自然なことでしたし、家事分担も何の問題もなく順調に日々を送っていました。
 ところが子どもが生まれてから、この歯車が狂い始めてしまいました。というのも、育児や家事の大半が私の肩にかかってしまっています。もともと定時に帰宅しやすい私の仕事と違って、パートナーの仕事は不規則でしたが、最近では年齢的にも仕事に油が乗ってきたようで、連日帰宅が遅くなります。パートナーが育児や家事を分担できるのは、せいぜい休みの日ぐらい。子どもも私にばかりなついてしまっています。
 私も家事も育児もきらいではありません。しかし、これでは仕事も家庭も互いに分かち合っていこうといった約束はいったいどうなってしまったのでしょうか。これをパートナーに言っても、“今は自分のほうが仕事が忙しいのだから、時間の都合がつくほうが助けてくれてもいいのではないか? 二人が同じことをするのが必ずしも分かち合うことではない。できる人ができることをするのも、分かち合いではないのか?”と言って、いっこうに取り合う気配がありません。これでは何のために結婚したのかと疑問ですし、最近では「離婚」の文字が頭をかすめるようになっています。
 こうした私たちの様子をうすうす察知している私の母からも、別れることをそれとなくすすめられています。

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 大日向さんはこれまでに500~600人に、あなたが回答者ならこの人生相談にどのように答えるかを聞いたらしいです。
 どう答えるかは回答者の結婚観や家庭観、男女感の反映なので、本来ならば正解も不正解もないはずなのですが、2人を除き、すべて「不正解」だったらしい。
 なぜなら、「夫婦のうち、どちらが公務員でどちらが編集者なのですか」と尋ねたのはその2人だけで、後の600人近くは、この相談者、つまり公務員を女性=妻と決めつけて回答したからです。実際、相談者は男性でした。「正解」の2人も男性だったそうです。

 パートナーのSさんと私が親しくなって4年が経ちました。私は料理学校に2年間も通ったことがあり、実際に料理をすればかなりの腕前ですが、この4年間料理を作ったことはほとんどありません。2人でいるときは、よほどSさんの仕事が忙しいとき以外は、彼がご飯を作ります。朝ごはんはSさんが作り、できた頃私は起きます。私が1人でいるときは、外食か中食でしのいでいます。

・・・・何ていう女だってことになるでしょうね、たぶん。

しかし!!!!

 パートナーのY子と親しくなって4年が経ちました。僕は料理学校に2年間も通ったことがあるのですが、この4年間(仕事が忙しく)一度も料理を作ったことはありません。2人でいるときは、よほどY子の仕事が忙しいとき以外は、彼女がご飯を作ります。朝ごはんはY子がつくり、できた頃僕は起きます。僕が1人でいるときは、外食か中食でしのいでいます。

・・・これだったら、すんなりと受け入れられるはずですよね。

 一般の人々だけでなく、法律家たちも、大なり小なり、本人の気づかない間に男女の役割分担の固定観念にとらわれています。固定観念を取り払えば、「最高裁・パートナー婚解消訴訟」からもっと多くのことが読み解けるのに・・・・。


ヤフーオークションの結末

 2月18日のノートブックで、ユーキャン保育士講座のテキスト、ビデオ、CDのセットをヤフーオークションで狙っていると書きましたが、結局、終了日2月22日の夕方、2000円ほどで私が入札した後、ドラムのレッスンに行っている間に入札額が高騰し、21時頃帰宅すると5000円ぐらいになってしまっていました。その間、仕事仲間、大阪のSAさんが私に代わって入札に参加してくれました。
 これまでたくさんの太鼓類をヤフーオークションで買った経験があるドラムのK先生は、「自分で価格を設定し、その額を超えたら降りる。結果的に高い買い物になることが多いよ。」と私に忠告。私にとってそれが5000円だったので、帰宅後は諦めムードになってしまいました。「値段が上がり、バカバカしいなと思っても、ネット上で自分より高値を付けた人がいると何だかむかついて、さらに高く付けてやろうという気になってしまう・・」とSAさん。オークションの魔力なんでしょう。
 このオークションは終盤5分ずつ終了時間が延長し、10時近くなって9500円で決まりました。「2時間ほど更新ボタンを押し続けて疲れたけど、おもしろい経験をしたわ」とSAさん。
 結局、翌日、同じく仕事仲間のTKさんがこのセットの平成15年度版を持っている人をみつけてくれました。

 買わなくてよかった!!

 ヤフーオークションに燃えたこの日、私の持ち込み企画が音楽之友社の役員会議で通り、GOサインが出ました。ユーキャン保育士講座のセットはこのために欲しかったのです。教員養成のテキスト、音楽事典など、音楽之友社の出版物にはこれまで何度も寄稿してきましたが、自分たちの持ち込み企画が通ったのは初めてです。SAさんとTKさんと私の共著、頑張ります。


不眠症という弱点

 仕事が詰まってくると、睡眠時間は4時間ちょっとになってしまうことが多い。特にパートナーのSさんと一緒にいない日は、「はやく寝よう」と言ってくれる人がいないので、より少なくなりがちだ。
 昨日、児童学科のT先生が、「私は夜9時には寝てるよ。63年のこれまでの人生、睡眠時間が長いために何年分も損をしているかも」と言っていたかと思うと、ヤマハのKさんは「僕は毎日3時間しか寝ない」と話した。
 睡眠時間と健康、どういう関係になっているのだろう。
 私の体力は周りではかなり有名なのだが、実は私には不眠症という弱点がある。公立中学校に進学するとき、組分け試験の前日に一睡もできずに悶々としたのが不眠症との付き合いの始まり。選抜試験ではなく、40名ずつの6クラスに分けるだけの試験だったのに、眠れなかったのだ。それ以来ずっと不眠症である。
 一睡もしなかった12歳の私は、調子を出せずに240名中6番の成績。結局、上位の人から順番に入れていくので、私は1年6組だった。
 この不眠症、私には育児は無理だと感じた最も大きな理由だ。電話のコール音で起こされたら最後、もう続きの眠りは無理。24時間起き続けるほうが私にとってずっと簡単なのだ。
 きょう、ヤマハの支援によって「エレクトーンとパソコンを使った音楽講座」を藤森神社参集殿(京都市伏見区)で開く。寝たほうがいいに決まっている。でも、何か新しいことをする日の前夜は、だんだんと目が冴えてくるのだ。


留守はセコムにお任せします

 昨日、財団法人ヤマハ音楽振興会、音楽研究所主催のシンポジウム「音楽と人とテクノロジー」に参加するため、日帰りで東京へ。有楽町の東京国際フォーラムでのシンポジウムの後、神保町の歯科医S先生の治療を受けて、結局早稲田の自宅には寄らずにそのまま京都に戻ってきました。
 最近京都にいる時間が長くなり、どちらかというと「京都に戻る」という感覚になっていますが、東京にいるのに我が家に寄らなかった・・・これは初めてです。今回は、我が家一階の水道パイプからの水漏れという、とても気になることがあったのにもかかわらず。

 前々日、私の代わりにレッスンしてくれたEさんが水漏れに気づきました。
 前日、レッスンに来たAさんから、「水が床に広がるとコンピュータが危ないかも」と電話があったので、私は「水曜日の夜、Sさんが自宅に戻るので、それまでの間何度か入って点検してもらえませんか」とセコムに頼み、対応してもらいました。
 一般的には、セコム=防犯というイメージでしょう。でも、私にとって一番ありがたいのは、細かな対応をしてもらえることです。台風の後、雨水を貯める地下の水槽の水位を見てもらったこともあるし、エアコンのつけっぱなしが気になったときにも入って確認してもらいました。
 昔なら、万一に備えて隣の家の人にカギを渡しておいたりしたのでしょう。そうした状態をユートピアだとする人たちは、地域の力がなくなったと嘆くのでしょうが、新たな地域の力が生まれていると捉えることはできないでしょうか。素人のもたれ合いではなく、地域にさまざまなプロフェッショナルがいる・・いいことだと思います。

 さっき、昨日の朝まで一緒に京都にいたパートナーのSさんからメールがありました。
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少し調整したら、水漏れなくなった。断水で配管の中が乾燥して隙間ができたのかな?
これから長い間空けるときは下の蛇口を閉めて出たほうがいいと思う。
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 パートナーが建築家でよかったです。
 留守はセコムとSさんに任せて、私は明後日の講座「音楽であそぼう」(京都伏見区・藤森神社)の準備です。


何百人、何千人の女性の無念

 あるインタビューで、猪口邦子さんが次のように言っています。
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Qその仕事に対する積極性、バイタリティーはどこから来るのですか?

Aそれは機会を得なかった女性を見ているからです。私の同級生で今も職業を維持しているのは私だけ。教員として教え始めた初期の女子学生は全員やめています。実に何百人、何千人の女性の無念を認識しているから私には一分も無駄にできないんですよ。
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 おそらく教員として教え始めた初期の「男子学生」は全員続けているんですよね。
 本人がやめたくないと思い、周りもやめるのは勿体ないと思ってもやめてしまった女性がいるのということは、反対に、やめてもいいというか、むしろやめたほうがいいのに、男であるというだけでやめない男性がいるということでしょ?
 
 最近、猪口さんは、エール大学での指導教官を泣き脅して博士号を取ったとか、若い頃は同じ分野の先輩である夫の力でのし上がったとか、たいした業績もない、単なる目立ちたがり屋・・などと週刊誌で散々言われているようですけど、明らかに妬みだと思います。
 客観的にみて、能力の低い人やコネでのし上がろうとする人は、絶対に男のほうが多い。

 私の知っている男性研究者には・・・
 10年で論文が5本以下でも教授に昇格した人が大勢います。 
 かつて、作曲した楽譜の画像(解説も無し)を紀要に載せて教授に昇格した人もいました。
 論文なんて1本も書いたことがないのではないかと思う男性も指導教官のコネで講師になっていますよ。
 かねてから「カバン持ち」がニックネームだったのに、博士号を取り、教授になったらカバンを持たなくなった人がいます。
 これらは“がせネタ”ではないです(笑) 。


ヤフーオークション、現在進行形

 私の生徒のママに趣味で始めたカバン作りで起業しようとしている人がいます。彼女の作ったバッグは、某国立大学附属小学校に子どもを通わせているママの間で人気となり、さらに口コミで広がっています。
 私もこれまでに3点ほどプレゼントしてもらいました。リボンがかわいいし、とても丈夫なので中に一杯詰め込んでもびくともしません。
 そのママから「ヤフーオークションにカバンを出店したので見てください。」とメールが来ました。
 名称は「お受験バッグ」! 
 このバッグ、あまり若い子やラフな格好の人には似合わないし、そういう人たちはこのバッグをいいとはまったく思わないみたいだったのですが、「お受験バッグ」だったからですね。なるほど!
 あっという間に価格がせり上がり、高値で落札されたそうです。
 ヤフーオークションとはしばらく縁がなかった私は、これをきっかけに、ユーキャンの保育士養成講座のテキスト、ビデオ、CDのセットを買おうと、現在オークションに参加しています。
 仕事上どうしても必要で、持っている人を探したのですが、いない・・・。保育士の免許が取れる児童学科の学生に通信講座を受けている人なんて、いるわけないですよね。
 それで仕方なく、昨日、「通信講座は受けなくていいから、教材だけ同じ値段で売ってもらえますか」とユーキャンに言ってみました。大学に備品として置いておけば、学生たちにも役立つと思ったからです。
 しかし、あっさり断わられたたため、ヤフーオークションへ・・。
 2月15日22時20分に1円で始まったオークション、私が1,009円を付けた後で、すぐに1,109円を付けられ、その後私が1,334円を付けています。
 テキスト、ビデオ、CD付きの通信講座の値段が47,000円。私が見たいのは、保育実習のテキストと音楽実技試験対策用CDの解説書だけ。 
 昨晩ちょっと時間があったので始めたこの入札劇、いったいどうなりますことやら!

 <テキスト>1.社会福祉 2.児童福祉 3..児童心理学 4.精神保健 5.保健衛生学 6.生理学 7.看護学 8.栄養学 9.保育原理 10.教育原理 11.保育実習 <CD>バイエル模範演奏、コールユーブンゲン模範歌唱、コールユーブンゲンピアノ伴奏 <ビデオ>言語実技試験のポイント、絵画制作試験のポイント <その他>学習の手びき、用語・法令集、音楽実技試験対策用CDの解説書

現時点で下記商品に最高金額を入札しています。

1. 入札情報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
商品:1円~ ユーキャン◆保育士講座◆U-CAN・・①
希望数量:1
商品単価:1,334 円
終了日時:2月 22日 21時 20分


大学院を出て15年目の春に想うこと

 昨日、モバイルハードディスクを京都のマンションのコンピュータに挿したまま、東京に戻ってきてしまった。昨日締切りの東京芸大音楽教育研究室誌に載せるエッセイのデータがその中にしかない。

 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・。

 絶望的になったとき、パートナーのSさんにメールで送っていたことに気づいた。

 >マンションにモバイルハードディスクを置き忘れてきた。あなたに送ったのしかない。受信しているのを私に送ってほしいです。

 やっと続きを書くことができました。
 10日締切りの原稿はまだ途中です。


大学院を修了して15年目の春に想うこと

 29歳の春楽理科を卒業した私は、ヤマハ音楽教室のエレクトーン講師を経て、2年後の1988年、音楽教育研究室の修士課程に入学しました。最初に入った大学を中退したために出遅れてしまった私は、30歳を過ぎてようやく「これでやっていこう」と思える"電子鍵盤楽器"と"音楽教育学"という組み合わせをみつけたのです。今でも20代から活躍している人たちを見ると、若い大切な時期をキャリアアップに使えなかった自分の人生を悔やみ、当時の焦りが蘇ってきます。
 大学院時代は、山本文茂先生に対峙しなければならないので、電子楽器の利点をあげるのは最低限にとどめ、広い見地からの理論武装に励みました。ゼミ室の複写機で資料を大量にコピーし、山本先生の真似をして、糊付けし、本の形にして読みました。もしコンビニなどでコピーしていたら、おそらく授業料分以上の金額になっていたことでしょう。
 その頃を振り返ってまず一番に思い浮かぶ出来事は、大学院1年目の秋、第一子を妊娠したのに一向に入籍しようとしない私と相手を、山本先生が研究室に呼び出して説得しようとされたことです。日本の婚姻制度に反抗していた私は、娘を案ずる父のような眼差しの先生に対して生意気な態度をとりましたが、最後には「君を信じよう」と言ってくださいました。1991年夏、修士研究は「電子楽器の教育的可能性~メディア論からのアプローチ」として出版され、研究業績にカウントされないはずの修士論文が単著になったことによって、私は20代の遅れを少し取り返すことができたのです。
 大学院を修了した後、現在も続けている早稲田の音楽教室を主宰しながら、短大のエレクトーン科講師(非常勤)をしていた時期が5年ほどあります。その間には双子を妊娠し、3ヶ月近く身動きを許されない入院生活も経験しました。その不幸な出来事から立ち直りたいと思っていたとき、新宿区からのお見舞金約50万円(死産した1人を含む2人分)が届きました。私は自分自身を励ますために、そのお金で初めてのコンピュータMacintosh LC-Ⅲを買い、一般の人よりもかなり早くコンピュータに触れることになります。
 現在のように誰でも使えるものではなく、サポートセンターもないし、コストも高かったコンピュータは、電子楽器のケーブルをつなぐだけでも悪戦苦闘することが多かった私にさらなるストレスをもたらしましたが、このときの試行錯誤が1996年から勤務した富山大学(~2004年)での研究につながりました。「音楽はほとんど応募がないから、出せば受かるかも!」 情報教育担当の同僚たちが、コンテンツ開発助成があることを教えてくれました。「こういう風に書いたら受かる!」採択された幾つかの科研費申請書を見せてくれました。時はまさに教育の情報化計画の真っ只中。ラッキーなことに、「オンライン音楽室」(平成12年度文部科学省助成)など、私が出した申請の多くが採択されました。富山時代、科研費も3戦3勝でした。
 しかし、虚しくなることもありました。研究業績は増えても、音楽教育の学会では"刺身のつま"だったからです。コンピュータに関する研究者もほんのわずかで、いつも決まったメンバーだけ。教育工学系の学会で発表すると、発表件数200のうち、音楽は私だけということもありました。最近では、90年代に盛んに行われていた作曲用ソフトを使った授業実践も、授業時間数の削減などの影響もあってめっきり少なくなってしまい、音楽教育におけるコンピュータ活用はさらに活気がなくなり、現在に至っています。
 ところで、昨年の秋以降、音楽科の存続が危惧されていますが、情報化が教育界の大きな目標になっている今、コンピュータを活用した音楽教育実践を軽視していたのでは危機に陥っても当然であると私は思っています。ウェブ活用やe-ラーニングの可能性の追求は、和楽器や歌唱の実践研究、子どもの心理面、認知面の研究、海外の音楽教育の動向調査研究など、すべての研究に共通した課題であるはずなのに、ほとんどの研究者がMicrosoft Officeとメールだけしか使わず、たいした論拠もなく「コンピュータは子どもをダメにする」と主張しているように感じます。メディアとは本来我々のすぐそばにあるものであり、それらに対して閉じてしまったらすべてを閉じることになってしまう。しかも一旦閉じると閉じていることにさえ気づかない・・・・。悪循環です。
 1996年に夫婦別姓を含む民法改正が取りざたされたころ、久しぶりにお会いした山本先生が「深見の言っていたような方向に世の中が動いているね」とおっしゃったことがありました。私にとって夫婦別姓などは取るに足りないことで、もっとずっと先の男女の在り方を見通しているつもりでいます。でも、時代の先を行き過ぎているせいで、周りの人たちには奇人変人としか映らないようです。もっと力を認めてほしいと思いつつも、投稿という形でしかそれらについて書くチャンスがありません。一方、コンピュータについては落ちこぼれないようにするのがせいぜいで、自信など微塵もない私に音楽教育のIT化に関する論文執筆の依頼がきます。こんな私でいいのかしらと心から思います。
 音楽教育の研究者が想像力を働かせて、メディアの可能性を肯定的にとらえ始めるだけでも、実力があり、かつITにも強い若い人材が育っていくように思います。音楽教育の未来を切り拓くのは若い彼らのはずです。
 京都に来て2年が過ぎようとしている今、自分のやりたいことができる環境が少しずつ整ってきました。もうあまり若くはない私もまだまだ頑張りますよ。


息子は破滅的なアーティストになるらしい!

 2005年11月12日のノートブックで紹介したベルリン在住の友人、音楽家&西洋占星術師の小瀬泉さんが一時帰国し、一昨日我が家にやって来ました。

 永住権を取得するために、月100ユーロで結婚契約をしてくれる人を探しているらしいのだけど、未だ現れず。3年間結婚していれば、たとえ離婚しても永住権があり。ベルリンでは同性でもいいらしい。おもしろいなぁ。
 私も富山大学で教えていたころ、全日空勤務の人と法律婚したら、飛行機代がタダになるかな、と考えたことがあったけど・・。

 「法律婚のメリットって、そんなことだけ!」ということで、意見が一致。でも、彼女は「一度も子どもを欲しいと思ったことはない」らしいけれど、私は欲しかったので、この点は違うなぁ。
  
 昨年の夏、京都の旅宿、胡乱座で会ったときのサジェスチョン、「2006年11月までは著書や論文を書き続けたほうがいい」。私は忠実に実行中です。
 その時に彼女が言ったことのなかで「2005年10月に遺産が入る」というのがあって、それはあり得ないと思ったのですが、10月に父の会社を解散するに際して、私の借金がチャラになりました。

 今回は以前から聞いている娘のことだけではなく、生まれてから一度も会ったことがない息子のことも聞きました。
 「鬱的で破滅的な、美術系アーティスト」になる。 おもしろそう!!! 
 産んでよかったと思いました。

 娘は、最高裁・パートナー婚解消訴訟の裁判相手の母と一緒に暮しています。
 息子は、裁判相手とその妻と住んでいます。
 判決直後、断片的な新聞記事に基づいて、「心優しい新しいお母さんのもとで、息子さんは幸せになるでしょう」と楽観的に語った人々がいましたが、人生とはもう少し生き生きとしたものだと思いますよ。

 http://www.partner-marriage.info/hannou1-2ch.html

 「○歳になるまで息子は父親に抑圧される」 
 息子が○歳になって解き放たれるとき、父親に何が起こるのか。その頃、小瀬さんは「細木数子」を超えているかもしれません。