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 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

複合機と小さな冷蔵庫

 1月4日
 昨日、年末に購入したエプソンの複合機をパートナーのSさんが組み立てて、使えるようになりました。コンビニでは50円、大学では100円もするカラーコピーが自宅でできるし、すごく便利です。
 複合機はSさんが買ったので、私は毎月2000円ずつ使用料を彼に支払い、紙やトナーなどは原則として割り勘にすることにしました。

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 きょうは、家電量販店のポイントで買った冷凍冷蔵庫が届きました。売り場で一番容量の小さなタイプ。前のは昨年の11月頃、購入12年目に冷凍室が壊れてしまいました。電子レンジは20数年もっているのに・・・。
 「もっと小さなものはないのですか」
 「これ以上小さいのは販売していないです。。。」
 昔から、冷蔵庫に食材が一杯入っていると、始終気になるんです。頭の中も整理できなくなり、考えもまとまらなくなるんです。近くのスーパーに足しげく通えば、そんな大きな冷蔵庫は必要ないし、その日のお買い得品を買えるし、新鮮だし、結局お金の節約にもなる・・。よく休日に大量に買い込んで時間を節約するという女性がいるけど、私とはタイプが違うなぁ。


12年ぶりのアカシヤ

 1月2日
 きょうは午後からセールに。銀座三越、松屋、銀座かねまつ、有楽町西武、有楽町阪急を廻り、11月17日のノートブックで書いたかねまつのブーツなど、年末から狙っていたものを計画通りにゲット。私の動線は、ショップからショップへ直線的なんです。有楽町西武では、阿木曜子と荷物持ちをしていた宇崎竜童を見ました。
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 夕方からパートナーのSさんと新宿で合流して、高島屋に行った後、洋食屋アカシヤで夕食。
http://www.the-shinjuku.ne.jp/CONTENTS/MEIBUTU/AKASHIA/
 この洋食屋さんは12年ぶり。前に行ったのは阪神大震災の前の日の夜で、この店に行くと天変地異が起こりそうで避けていたんですが、思い切って行ってみました。味よりも建物や内装がすばらしいです。


中年女性の闘い

 1月1日
 元旦の朝、12月10日に亡くなった父の夢を見ました。
 父は、昔住んでいた大阪の家の食卓の、父の定位置ではなく、私の定位置に座ってやさしく笑っていました。玄関が開き、風で白いのれんが揺れていて、父の幽霊が入ってきたんだと思った瞬間、父は消え、代わりに30代ぐらいの和服の女性が入ってきました。お花の先生らしかったです。次に見慣れない家に場面が変わり、乱雑に並んでいる置物のなかから、誰かが“矢の形をした茶色の髪留め”を指差して、「こんな不吉なもの、家の中に置いてはいけない。」と言いました。私は近くの知り合いの家にそれをもらってもらおうと出かけたのですが、「そんな不吉なもの!」と言いたげな顔をされたので、天に向かってその髪留めを投げました。そこで目が覚めました。

 何だろう、この夢・・・。

 夕方から、パートナーのSさんとTOHOシネマズ六本木ヒルズに「プラダを着た悪魔」を観に行きました。大女優、メリル・ストリープは、自分が演じたファッション界に君臨するカリスマ編集長ミランダについて、「ミランダが毎日体験しているプレッシャーを自分のことのように感じたし、彼女の置かれている状況を見て、現代社会に置いて中年女性がいかにあっさりと重要な仕事を奪われてしまうものかを考えては怖くなったわ」と言っています(パンフレットより)。私も毎日そうした恐怖と闘っています。評価されてもされなくても身分は安定、平穏な職業と思われている大学教授なので、なかなかわかってもらえないけど。
 http://www.tohotheater.jp/
 自分の言いたいことを直接的に言えるミランダに感化されたのか、私も長年の友人にこのところずっと思っていたことを直接的に言いました。これ以上、ムダな時間を費やさないために、そして、自分を守るために・・・。


あっという間に今年も終わり

 12月30日
 ノートブックをしばらく更新しませんでした。
 目の前の仕事をこなしていたら、いつの間にか今年も終わり・・・。
 来年こそ、日記のように書いていきたいなぁと思っています。

 12月10日、父が入院先の国立国際医療センターで亡くなりました。
 11日からの週は忌引きでお休みしたので、ゼミ生たちは、14日中に研究室のデスクトップに提出する予定にしていた卒論のファイルをCD-Rに焼いて、東京の自宅に郵送してくれました。
 12月17日、元麻布のRBRでクリスマスピアノパーティfor Children。
 18日、京都へ。
 21日の夜から23日の夜まで、14人のゼミ生全員と面談。声が枯れ、疲れて12時間眠りました。
 24日、京都の自宅マンション、大掃除。
 25日、大学の研究室、大掃除。
 26日、東京へ。
 27日午後から29日夕方まで、東京の自宅に研究仲間が集まって、ピアノeラーニングのコンテンツを録画、編集しました。疲れて毎晩よく寝ました。

ホメオパシィのおかげなのか、長年の不眠症がずいぶん改善した一年でした。

 RBRでのクリスマスピアノパーティfor Childrenとピアノeラーニングのコンテンツの録画・編集は、私のサイトでまた報告します。http://www.ongakukyouiku.com/


電話嫌いの私、ますます嫌いになる

 12月7日
 きょうは久しぶりに一日中休みなので、昨晩は目覚まし時計をセットせずに寝ました。こういう日のお昼は、京都の自宅マンションから徒歩2分のところにある高瀬川沿いの葱料理店「葱や 平吉」にランチを食べに出かけることにしています。きょうの昼定食はぶり大根。美味しかったです。

 この10日間、いろいろとありました。
 11月24日、ノートパソコン、Let’s Noteの今冬モデルを購入。ホントに軽くてうれしい。
 11月28日、京都女子大の「フルート&ピアノデュオ コスチュームデザインショー」でピアノを弾き、久しぶりに音楽家になりました。詳しくは京都女子大入学センターブログで。
https://www2.kyoto-wu.ac.jp/club/blog-center/blog.cgi

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▲クリックすると拡大します▼
京都女子大入学センターブログより転載

 痩せているな・・・、私。幾ら食べてもまったく太らないです。

 12月3日 東大駒場で開かれた日本ポピュラー音楽学会全国大会に行きました。
http://web.mac.com/sgtsugar/iWeb/JASPM/Top.html

 ワークショップの司会者、大山昌彦さん(東京工科大学)が「36歳のおじさんの僕は、“浦島太郎”状態でわからないことだらけ」と言っていたので焦りました。私の住む世界では、49歳の私でさえ、さらに上の古い価値観に対抗しなければならないからです。無為な闘いで消耗している間に、時代はどんどん進んでしまう・・・。
 先週も古い価値観の男性に電話で罵声を浴びせられました。録音しておけばよかったと後悔していたら、通話中に録音ボタンを押せば45秒前まで遡って録音できる電話機が誕生したのを知りました。もっと長時間遡れるのもあるらしいですよ。買おうかな。
http://www.sharp.co.jp/products/phone/tel_fax/prod04/uxd26cl/index.html
 言った、言わない、になりがちなのと、しっかり顔を見て話すのが好きなので、私はそれでなくても電話が嫌いなのに、さらに嫌いになりそうな事件でした。メディア愛好家でもあったピアニスト、グレングールドは一日7時間も電話をしていたらしいけれど、それは何十年も昔のこと。彼が今を生きていたら、電話は使わないと思いますよ。


個人情報!個人情報!

 11月24日
 最近私の一番嫌いな言葉の一つに「個人情報」があります。
 この間も損害保険の控除証明書が送られてこないので、損害保険会社の「お客様相談室」に電話をしたところ、個人情報保護のために、住所を届けている東京の家にしか郵送できないと言われて頭にきました。
 http://www.nipponkoa.co.jp/inquiry/index.html
 「年末調整の書類の締め切りが明日なので、大学の人事課に郵送してくれませんか。」
 「お客様の個人情報の関係で、登録された自宅にしか送れないことになっています。」
 「でも、もともとそっちのミスなんだし、東京の自宅に送られても、私が週末東京に戻って京都に持ってきて大学に提出するとなると、来週になってしまう。」
 「でも、決まりですから。個人情報は守らなければ、社としてもどういうお叱りを受けるかわかりません。」
 「それって、私の個人情報でしょ。私がいいと言っているのだからいいじゃないですか。もともとそっちのミスなんだし。」
 「そんなこと言われても決まりですから。それにお客様がご本人とは限らないですから。それにうちは必ず控除証明を出しているはずです。」
 「本人とは限らない??? さっき住所や生年月日を尋ねたじゃないですか。あなたには私の個人情報を聞き出す権利があるんですか。とにかく私のところには届いていないのですよ。出したっていう証明できるんですか。」
 「記録は残っているはずです。調べますよ。」
 それから数時間後、その担当者の上司と名乗る人から電話がかかってきて、結局、事務のミスで控除証明を出していなかったということがわかり、大学の人事課に速達で郵送することになりました。
 
 個人情報!個人情報!個人情報!個人情報! 

 郵便局が配達ミスすることもあるでしょ。
 私のマンションではよく違う部屋の人への郵便物がポストに入っていますよ。管理人室の前にペッと出しておくけど。3度ほど同じ名前のマンションの一号館の同じ部屋番号宛ての郵便物が届いていたこともあります。 
 
 個人情報!個人情報!個人情報!個人情報!
 
 学校でも同じように個人情報、個人情報とアホの一つ覚えです。
 学生たちの実践を保育園にお願いすると、写真撮影禁止、ビデオ撮影禁止というところがかなりあります。写真に関しては子どもたちの後ろ姿だけ、ビデオに関しては子どもはなるべく撮影しない、公開しないという条件で交渉することが多いです。
 つい最近も、学生の卒業論文には固有名詞はNG、「京都市内某保育所」と書いてほしい、その保育所での実践について書いてある部分のコピーを送付してほしい、ビデオテープは論文を書き終えたら返却してほしいと、わざわざ私の携帯電話に電話をしてきた保育園長がいました。
 「京都市内某保育所」のほうが余計怪しい感じです(笑)。それにビデオテープはデジタルだから幾らでも複製が作れる。テープで撮ったものでもDVDで撮ったものでも、大事な映像はハードディスクにコピーする習慣のある私は、耳を疑ってしまいました。
 返却を要求したという事実があればいいのでしょうね。

 厳密に言えば、横顔も混ざっていますが、子どもたちの後ろ姿というのはちなみに次のような写真です。大学側はおそらく映っている学生たちの許可など取っていないと思います。そんなことしていては、キリがないですよ。
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 京都女子大入学センターブログ 11月5日より転載
 https://www2.kyoto-wu.ac.jp/club/blog-center/blog.cgi 


芸術家は歳の差を気にしない

 11月17日
 品川で新幹線を降りて山手線で目黒へ、地下鉄の南北線に乗り換えて麻布十番にあるRBRへ。
 http://www.rbr-art.com/
 12月17日に私の音楽教室のクリスマスピアノパーティを開くので下見に行きました。ここは2年ほど前に誕生した、主としてインターナショナルスクールに通う子が学んでいるアート・音楽・ダンスなどのスクールで、私の友人Fさんが子どものピアノレッスンを担当しています。 
 帰り道、Fさんが10ウン歳年下のフランス人チェリストとラヴラヴであることを知りました。ピアニストでありダンサーでもある素敵な女性だし、何があっても不思議ではない! 
 「10ウン歳のときに産んだ子どもだと思おうかな。」とFさん。私もパートナーSさんと出会うほんの少し前、同じようなことを彼女に言っていたのを思い出しました。
 男のほうが早く死ぬのに、男がかなり年上の場合のほうがまだ大多数ですよね。男の財産や社会的地位が目当てだったり、子どもを産んでもらうことが目的だったりするのがプンプンしてくるのと違って、ホントにピュアな雰囲気が漂っていました。

 久しぶりの元麻布はもうクリスマス一色です。
 私もそろそろ年末モード。私にとって定番のショップを廻り、冬のセールに備えて買うものを考え始めました。
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ストレス発散に美容院

 11月8日
 10月最後の週末、千葉大学で音楽教育学会がありました。
 11月3日は、関西大学で開かれた日本教育工学会で共同研究の発表。久しぶりに富山大学のとき同僚だった人たちに会いました。なつかしい顔ぶれ。この日、私が知らせたのでこの学会に来た音楽教育学会の会員、阪大のIさんは、一週前の日本教育学会とあまりに雰囲気や設営の仕方が違うのでカルチャーショックを受けたと言っていました。

 同僚だった人たちの応援をもらって開いた富山大学マルチメディアコンサート。 このとき、中心となって手伝ってくれた当時工学研究科博士課程在学中のMくんは、その後ビクターエンタテインメントに入り、音楽配信の最前線をひた走った後、今年の夏起業するため退社しました。
 7年前、私は情報やコンピュータの専門家に囲まれ、自分が一番コンピュータがわからなかったので、常に不安を抱えていました。あれから7年経った今、女子大、しかも児童学科というのも大きいけれど、たまに自分より少しビデオ編集が得意だったり、ウェブ制作ができたり、キー打ちがびっくりするほど速い学生をみかけるぐらいで、かつてビリだった私がコンピュータがかなりわかる人になり、富山にいた頃とは質の異なる不安に陥っています。たとえば、私の想いに協力してくれるスタッフや同僚が学内にいない・・。「コンピュータなんて、所詮道具でしょ」という人がいるけれど、メディアは人の思考にも大いに影響を及ぼすから。
 
 11月5日には児童学科の学生たちと「こどもひろば」というイベントをしました。児童学科の学生ならばこその内容でした。私が京都女子大に来て一番学んだのが彼女たちのこの「工夫力」です。(でも、もう少しパソコンを勉強してほしいなぁ。相手の都合かまわず電話をかけて来る年配の幼稚園の先生みたいにならないでね。)

 打ち上げのコンパです。みんな、ありがとう!
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 きょうは、本日締め切りだった学部の研究紀要論文を提出しました。「大学の紀要なんてマスタベーションのようなもの」といつも悪態をついている私。それでも何度も何度も読み直し、フォントを変えてプリントして読み、縦書きにしてプリント、段組を変えてプリントして読み、風呂に持ち込み、タイルの壁に水で貼って読む。そんなことを繰り返しているうちに、京都の自宅マンションのプリンタのトナーがなくなってしまいました。トナーがなくならなければ、たぶん朝までやっていましたよ。プリンタまで私の体を守ってくれています。

 ひとまず一段落。で、21時に大学を出て、24時まで営業している河原町三条の美容院に。ついこの間、1年間74000円でカット・シャンプー・トリートメントのどれでも何回でも自由という特別会員になったんです。飲み歩くよりずっと健康的です!


この秋、印象に残った2冊の本

 10月25日
 後期は前期と比べて授業が少ないのに、思ったほど暇にならないです。
 その原因の一つが、「こどもひろば」の企画。
 学会もたくさん。
 ミュージック・ラボでピアノを習っている子どもたちの発表会をRBR(Center for the Creative Arts、東京都港区元麻布)で開くので、それぞれの子どもが弾く曲を決めるのに一苦労。
http://www.rbr-art.com/

 紀要の締切も近づいてきたし、年末に出版する本の初稿も校正しなければ・・・・。その他に雑用も山盛り!

 そんなわけで・・・真剣に思考して、このノートブックに書く余裕がない毎日です。
 2ヶ月ほど前に出会った2冊の本を取り上げて、最高裁・パートナー婚解消訴訟のコラムなどを補足したいのですけど、それはまた冬休みにでもやることにします。
 2冊の本とは、「未妊 「産む」と決められない」(河合蘭、NHK出版 生活人新書)と、「女にさよならするために」(ヴァレリー・トラニアン、白水社)。
 前者は出産の話題を専門とする3児の母のライターさんが書いたもので、大抵子持ちのライターさんは、「出産は女にしかできないすばらしい仕事」と疑わないし、押し付けがましいのが常なのに、この著者は随分違うのです。この本を読んで、私は今までよりも明確に、なぜ相手の男性側が育てるという約束をして子どもを産もうとしたのかを説明できるようになりましたよ。たぶんそうした説明にするために自分の書いたものが援用されるなんて、河合さんは思ってもみないでしょうけど。
 後者はフランスの女性誌ELLEの編集長が書いた女性論で、日本人のジャーナリストとはかなり違う視点から書かれています。訳本なので読みにくいですが、ストレートでおもしろいです。日本人が同じようなことを主張すると怖くて暗い印象になってしまうのに、さすがファッションの国、フランス!
 詳しくは、またそのうちに。


高齢化する公立保育所正規職員

 10月18日
 今週、京都市保育士採用試験・1次試験をパスした4年生たちに、2次試験の音楽実技のレッスンをしました。1次は筆記で、2次は音楽・体育実技と作文と面接。78名残ったなかから約25名採用されるということ。
 約25名を採用する京都市は例外的に多いのです。他の都市では採用ゼロもザラで、そうした状態が何年も続いている所や、採用を凍結した所もある。団塊の世代が大量に退職する関係で、最近採用試験の競争率が軒並み下がっている小学校教諭と比べて、民営化による経費削減の影響で正規採用が少なく、保育士採用試験は難関です。一見たくさんいるように見える保育園の若い先生たちの多くは、正規保育士ではなく、パート保育士なんですよ。公務員なんて厳格な年功序列の世界だから、一番給料の安い若い人たちの採用を減らしたり、ゼロにしても対して効果がないのに、どこもかしこも採用減で凌ごうとしているんですね。
 今、公立保育園に行くと、50代の保育士が目立ちます。企業に勤める女性のほとんどが結婚、出産退職をした世代なのに、小学校教諭や一部の公務員などと並んで、本当にめずらしいほど正規職員として働き続けた女性たち・・。実際に会って話をすると、いい人たちだし、真面目なんですが、保育園と自分の家庭がすべてという感じの人が多く、社会における保育士の位置づけや若い人たちの雇用状況などに対して広い視野で見れる人はほとんどいなくてがっかりします。時々自信満々の人もいますが、「井戸の中の蛙、大海を知らずして宇宙を知る」っぽいです。
 
 パート保育士には定期昇給もない。成果主義による抜擢もない。正規の中高年職員の高給を支え、彼らの退職金を確保するために正規職員の3分の1ほどの薄給で頑張るなんて、私が若かったらごめんだわ。労働意欲など萎えて当然でしょう。この矛盾に気づいたら、若い人たちも声を上げることが必要だと思います。あまりにおとなしすぎる。だから舐められるという悪循環・・。

 若い人材を育てるという土台づくりに手を抜くと、組織は老化する一方です。一応健全に保たれているように見える組織でも、“昭和的な価値観”が充満しています。平成になってから20年近くも経ったのに、若い人たちの新しい方法を排除し、保身のために“昭和的な価値観”を振りまく。若い人たちを踏み台にして存続しているシステムは、一度ぶっ壊したほうがいいと思いますよ。

 レッスンが終わった後、練習室から課題曲の演奏が夜遅くまで響いていました。1次の成績と2次の成績を総合して決めるのではなく、1次はふるいにかける手段らしく、ここまで来ると、音楽が得意だったらかなり有利だなという感じがするなぁ。
 2次試験は今月23日。みんな、頑張れ。