小瀬泉さんというベルリン在住の占星術師の女性がいます。
私の知っている小瀬さんは音楽家、英語の翻訳家、“別居事実婚”の実践者で、早稲田大学法学部の出身なので法律にも詳しい人。訴訟を起こそうと思ったとき最初に相談したのも彼女でした。
一昨年、彼女が一時帰国している間、ベルリンのアパートをパートナーのSさんと10日間使わせてもらったこともあります。
でも彼女が占星術を生業にしていることを知ったのは今年の夏です。
「血液型なんてたった4分類、星座もせいぜい12分類、そんなもので何がわかるの」と思っていた私が、小瀬さんの操る占星術ソフトを見て考えを変えました。彼女が泊まっていた京都の胡乱座という宿での出来事です。
この宿は事実婚カップルがオーナー。
http://www.uronza.com/
日本人でその占星術ソフトを解読できる人は1万人程度いるらしいです。(ショパンの英雄ポロネーズを弾ける人はもっといるなぁ・・・・。)
裁判の相手との破局は2001年5月なのに、「本当は1999年9月みたいよ」と彼女が言ったのには驚きました。7月14日のノートブック「デジタルデバイドが原因の、FとI」で書いたとおり、1999年9月にその徴候があったからです。
私は早速一年契約で占いを依頼することにしました。
「2006年11月までは著書や論文を書き続ける」~このことも彼女のサジェスチョンです。
占いの内容は秘密ですが、私と娘に関する事柄のほんの一部を公開することにしましょう。
お二人のコンポジット・チャートでは、太陽と金星が0度、これらが土星と120度。海王星・水星・木星がグランド・トラインを形成。知的な面では恵まれている。特に、○○さんの側では、音楽を中心とした教育の面で大きな恩恵を受けることができる。○○さんにとって母親の影響は大きく、特に芸術面での好影響が、彼女自身のキャリア形成に大きく資するだろう。
これを読んだとき、ちょっとがっかりしました。
なぜなら、娘は小学校4年生から中学校2年生まで私にピアノを習っていましたが、高校に入学しても再開する気配さえなかったからです。
ところが、この夏、娘は突然ギターを始めたのです。私は6月から京都でドラムを習い始めていました。私の修士論文は「電子楽器の教育的可能性」ですから、アンプ、エフェクター・・といった相談にも乗ることができます。
芸術≠ピアノかも! 小瀬さんの占いに出会っていなかったら、普通の母親のように「そんなことをしている暇があったら勉強しなさい」と言っていたかもしれません。
占いの効果あり!
16年もの間、両親が“変わったパートナー関係”を結んでいたこと、最高裁で闘ったこと、私と娘とは一緒に暮らしていないことなどを理由に、多くの人たちは「子どもがかわいそう」と言います。そういった人たちは、私たちのような極端な例だけではなく、通常の離婚家庭に対しても「子どもがかわいそう」と言うでしょう。しかし、それを言い出すと、親に経済力がない―かわいそう、資産がない―かわいそう、学歴や社会的地位がない―かわいそう、母親が働いていたら―かわいそう(父親が働いていなければ―かわいそう)、さらには、期待過剰、愛情過剰でも、親が著名であってもそれがかわいそう、ってなる・・・。
かわいそう!!!!!!!!!!!!!!!!
この「かわいそう」の連鎖が日本の子どもたちをどんどんひ弱にしているかもしれないことを、 “子ども思い”を自負している人たちは気づいていないと思いますよ。