記事一覧

 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

姓の変え時

 11月6日
 ある大学院生が私に聞きました。
 「女が研究者を目指す場合は、早く結婚したほうがいいのですか」
 結婚したら姓が変わってしまい、他人から見れば同一人物だとわからないのでとても損をする。それだったら、まだ何も仕事をしていないときに早く結婚して姓を変えておくほうがいいか知りたい・・そんな様子でした。
 田村亮子だったら、谷亮子になったことを知っていますが、それは有名な人だからであって、普通の人の場合はそうはいきませんよね。
 彼女のような若い女性研究者の卵たちに、改姓して仕事をしてきた先輩女性研究者は、どのような工夫したら損失を最小限に食い止めることができるかを伝授するでしょう。仕事上通称を名乗っている女性研究者も、うまく使い分けるノウハウを話すのでしょう。
 でも、女がそうした工夫や使い分けすればするほど、男の側は工夫や使い分けをしなくて済む。みんなお人好しですね! 私にはそんな寛大さは微塵もないです。
 この質問した大学院生、ついこの間までは普通の大学生に見えていたのに、学問への意欲が出てきたのでしょう。とても意識が高くなりました。だからこそ、工夫や使い分けに長ける前に、そうした工夫や使い分けしてまでなぜ結婚していなければならないのかを考えてほしいなぁ。
 学問に向き合うのと同じぐらい真剣に向き合うと、問題の本質が見えてくるはずです。