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 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

私から産まれ、この世に生きているということ

 2月20日
 年末以降、プロジェクトで進んでいる仕事や、食事会などで女性の友人や仲間と会う機会が何度かあり、フト気づいたことがありました。
 子どもがいるのは私だけということ。
 世の中の平均では、女性一人につき、1.26人の子どもを産んでいるらしいので、たまたまかもないですけど、子どもを持たない人は驚くほど多いのです。
 彼女たちはみんな優秀でまじめな女性たち。子どもをもつことや自分のキャリアのことを人一倍真剣に考えてきたはずです。私だけが不真面目=無謀だったのかもしれません。

 29歳の春にやっと大学を出て、娘を妊娠したのは31歳の秋でした。世間的にはキャリアを積んでいないという理由で出産を後にのばすでしょう。しかし、産んでくれるだけでいいという男性(最高裁・パートナー解消訴訟の相手)が現れて、その話にのりました。3年後、もう一人産みました。妊娠中私は一時危篤になりました。いろいろな事情が重なり、第二子とは会っていませんが、息子は今を生きています。私が育てていないことを批判している人もいるだろうけど、人はさまざまな事情を抱えて生きているのですよ。

 12月に父が亡くなったとき、棺のなかに横たわっている父を見ながら、この人がいなければ私は存在しなかったんだなぁとつくづく思いました。父は昭和20年の大阪大空襲のなかを逃げ回り、九死に一生を得た人。もしその空襲で死んでいたら、私は存在しない・・・。

 私は子どもを産んでよかったと思いました。

 最近、娘とは些細なことでメールでケンカになりましたが、元気に生きているだけでいいと思うようにします。インターネットのおかげで、息子が中学でテニス部に入っていることもわかるし、描いたポスターも見れるし・・。とてもいい時代です。