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 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

名誉教授は給料が高い教授?

 きょうは一日自宅マンションにいて仕事をした。
 仕事の合間、林道義さんのホームページを見た。
 http://www007.upp.so-net.ne.jp/rindou/
 林さんたちが母性本能を強調すればするほど、日本の女性たちはひいてしまうよ、と思った。
 厚生労働相の私的諮問機関「少子化社会を考える懇談会」の委員であり、文部科学省の審議会の座長・大日向雅美氏のことを“「母性研究のために」自分の子供が乳幼児のときに両親にあずけて、自分では子供を育てなかった人間である”と彼は批判している。

 専業主婦の出現以降の、しかも日本の歴史しか見ていないように思った。
 何歳までを“子ども”とみなしているのかな。
 あらゆるところで崩壊している現実をみて、「結婚」制度そのものがおかしいと感じたことはないのかな。
 大学安泰時代に名門女子大の教授をして定年を迎えた林さんには、男だけの稼ぎでは立ち行かなくなっている家庭が多くなっている日本の現状がわからないのではないかな。
 
 彼が勤めていた東京女子大では、子どものいる女性教授は子どもが小さい間は完全休業していたのだろうか。あるいは子どもがいない人ばかりなのだろうか。

 そんなに「名誉教授」の称号って大切かな。私の勤めている京都女子大では、勤続20年だか25年が名誉教授の条件なので、昨年移ってきた私など仮に定年まで勤めても名誉教授になれない。

 娘が小学生の頃、助教授(ジョキョウギュ)を女教授(ジョキョウギュ)と思っていたことがあった。
「おんなの教授じゃないんだ。わかったけど、一体誰を助けるの?」
「!?!?!?!?!?!?」
 ついこの間まで、名誉教授は“教授より給料が高い教授”と誤解していた。

 林さん、ギャルと付き合えば、少しは心が広くなると思います。


大沢真理さんの基調講演

 今週末は東京でのレッスンをお休みにして京都にいる。
 レッスンが休みの週末はたまった仕事を片付ける絶好のチャンスなのだが、東京大学教授の大沢真理さんの基調講演があるというのを聞いて、京都女子大学現代社会研究科修士課程完成記念シンポジウム「―新しい公共圏をめざして―男女共同参画社会のNEXT STAGE―」に行ってきた。

 300名以上の学生のうち、3分の1は熱心に聞いている。後の3分の1は静かに座っている。残りの3分の1はまったく聞いていない。これはいつもの授業でも同じ。
 聞く気がない学生たちは後ろのほうに座る。これも同じ。聞く気がない=居眠りしている、ではない。これも同じ。
 自分が授業をしているときはわからないが、きょうは最後尾の座席に座ったので、聞く気がない学生たちを目の当たりに観察することができた。
 携帯メールは序の口(私だって会議が長引いて来客を待たせているときなどに利用する。)。鏡を机の上に置いて化粧している(というよりも、のんびりと自分の顔を眺めている(笑))。髪の毛にカーラーを巻いている子が二人並んで座っている。教室後方のコンセントで携帯電話を充電している。隣同士ではなく、5人ほどのグループによる私語・・・。

 「近年、非正規雇用が増加している。特に若者と女性に顕著」と大沢さんが話したとき、「あんたらの問題なんよ」と、髪の毛にカーラーをして私語をしている学生たちについ言いたくなったが、私が雇用主だったら、非正規ではもちろん、たとえ無給でも彼女たちを採用しないだろうなと思った。

 偏差値によって学力はある程度均一化するはずなのに、同じ大学の学生の間でも意欲の格差は驚くほど大きい。