4月から私の教室で「現代版アート寺子屋」を始めることになりました。
普通にピアノを教えていると、たとえばピアノの上に置いてある手作り楽器に子どもが興味を示したとしても、「じゃ、きょうはレッスンを中止して楽器を作ろう」とは言えないし、「音楽を聴きながら絵を描いてみよう」なんてできないので、それをやろうと決めました。
単発や月3回3ヶ月とかいう期間限定ではありません。
塾とは違うけれど、勉強もみる。
学童クラブとは違ってアート、特に音楽が中心です。
鍵盤ハーモニカの合奏、即興演奏、手作り楽器制作、折り紙、習字などなど、何でもありです。
公立の小学校の先生で、音楽の授業に子どもたちを屋上に連れていき、「寝転んでまわりの音を聞こう」というようなおもしろい活動をしていた男性教諭が、校長たちから批判され、結局この春退職するそうです。ピアノ教室には誰も文句をつける人はいないのでラッキー!
まだ寺子屋の生徒は今春小学校1年生になる女児1人なんですが、先週末からインフォメーションを始めました。
対象は当面小学校1年生。保護者が仕事を終えてお迎えに来るまで、子どもたちを預かります。
地域支援という意味では料金はあまり高くはできない。でも、講師の音楽に関する専門性や生活のことも考えるとボランティアというわけにはいきません。
文藝春秋4月号のいろいろな記事を読んで、さらに料金設定に頭を痛めています。
・公立の小中学校で文房具代や給食費、修学旅行費などの援助を受ける児童・生徒の数が04年度までに4割近くも増え、受給率が4割を超える自治体があり、東京都足立区では42.5%にも達している。
・100万ほどの家賃のマンションに住み、その時の気分で車を乗り換え、数百万円程度なら何に使ったのかわからないほどの富裕層、平成ニューリッチがどんどん増えている。
参加したいと思っても料金が高くて、無理だと思う人。「へえー、そんなに安いのですか」という人が入り交ざると、困るなぁ・・・。
自分の子どもの子育ては家族にまかせてやらなかった私が、そのおかげで蓄積した教育力で地域の子どもたちを応援する―ファミリーサポートセンターではできないことを目指すつもりです。