今日と明日は久しぶりのオフ。この機会に一杯書いていこうと思います。
資料収集のためベネッセのホームページを見ていたら、「国立大学の入学料、値上げを検討」というニュースが目にとまりました。
安いから、いろいろなことに我慢ができるのでは?私の前任校富山大学教育学部では、一部の教室を除き、冷房設備がありませんでした。7月も中旬を過ぎると授業などやってられないぐらいの暑さになり、私は例年休講にしていました(笑)。関西楽理研究会の例会は、エアコンが必要な時期には、京都教育大(旧国立)ではなく、うちの大学で開かれます。東京芸大の音楽学部も原則として週末はエアコンが入りません。おまけに、「電力節約のために、2階以内ならば階段を使うように」と書いてある紙がエレベータの前に貼ってあります。ちなみにその建物は4階建て。4階に上がるときだけ使っていいのかしら。
充実した教育内容はもちろんだけど、冷暖房完備も大切かも!!
最近の学生たちはみんな贅沢になっているので、6月の初め、エアコンのスイッチを触って、冷風にならないと「送風やわ、ケチくさいなあ」と言います。昨日の京都はとても冷えたので、口々に「暖房はいつから入るの?」と言っていました。
ドイツ留学から今年帰国して、うちの大学の講師になった、声楽家Mさんの話では「最近までドイツの大学の授業料はタダだったから、20年間いろいろな大学を転々としている人がいたわよ」とのこと。今から30年前、大阪市民の子弟はたった月1000円で大阪市立大学の医学部に通えました。
少子化対策に関して北欧を真似るのなら、授業料がタダという国のシステムを真似たらどうかしら。
05.11.08 02:51
国立大学の入学料、来年度値上げを検討
国立大学の入学料の目安となる「標準額」について、来年度からの値上げが検討されていることが7日、わかった。長崎市で開かれた国立大学協会(国大協、会長=相澤益男・東工大学長)の総会で、文部科学省の担当者が「非公式に財務省から値上げを求められている」と明らかにした。
国立大は昨年法人化され、入学料は各大学が標準額の10%を上限に自由に設定できる。だが、各大学が国から受け取る運営費交付金は、入学料の標準額に基づいて算定されるので、大学が独自の判断で値上げしなければその分自主財源が少なくなる。
国立大の現行入学料の標準額は28万2000円。入学料はほぼ隔年で値上げされてきたが、02年度のあと04年度の値上げは見送られた。
一方、少子化対策で私立大の入学料は年々値下げされ、04年度に初めて国立大が私立の平均を上回る「公私逆転」が起きた。04年度は、国立大の方が約2200円高い。
標準額が値上げされると、国立大側の反発は必至で、年末の予算編成に向けて調整が続きそうだ。