記事一覧

 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

いつでもどこでも専業主婦、パート、常勤

 「日本の音楽教育学の再構築に関する基礎的研究」という科学研究費補助金の共同研究を分担しているので、きょうは、子どものお稽古ごとに関するアンケート資料を集めた。

 2003年度実施の「第2回子育て生活基本調査 (幼児版)」(ベネッセ未来教育センター)を見た。習い事についての調査項目にも専業主婦、パート、常勤という母親就労状況別の利用率が出ている。


Child Research Net 「第2回子育て生活基本調査(幼児版)」-報告書本文-

 いつでもどこでも、この3区分だ。
  
 アンケートをチェックしていて驚いたのは、回答者は母親が100%で、父親、祖母、祖父、その他はゼロであること。ちなみにこの調査のサンプル数3,477。せっかく表まで作ったのに、父親~その他は全部斜線である!

ファイル 27-1.jpg
 もう1つ気になったのは、バレエ・リトミックがひとくくりになっていることと、音楽教室と楽器が別であること。私のやっているようなピアノを主とした音楽教室はどちらに入るのだろうか・・。

第2回子育て生活基本調査(幼児版)第4章 子どもへの期待と習い事

 男女共同参画時代というのなら、たとえ専業主夫が限りなくゼロに近くても、とりあえず男も専業主夫、パート、常勤に分けてみるといい。そうしたところから変えていかないと人々の意識を変えていくのは難しいと思う。

 最近、所帯を維持するために最低限必要なお金さえ稼げない男が増えているという。夫の稼ぎが悪くなれば、妻も働きに出るしかない。そういったカップルがどんどんと増えて、専業主婦をしているのは稼ぎのいい特別な男を夫にもつ1%の女だけになったとしよう。その女たちはたぶん優越感に浸るだろう。でも、反対に専業主夫が1%にいたとしても、稼ぎのいい妻をもってラッキーな男だと人々は思うだろうか。

 男女共同参画に必要なのは、制度の改革だけではなくて、根深く巣食う意識をどう変えるかであって、たぶんこちらのほうがずっと難しいに違いない。


トラックバック一覧

コメント一覧