5月7日
AERA 2008年5月5日号に「昭和上司 カイゼン計画」という記事がありました。
現場の上司が時代遅れの「昭和的価値観」で部下を縛っている部署では、「ワークライフアンバランス」な状態が蔓延している。・・メールで報告して、チームで意識を共有しておけばすむような事業の場合でも、「メールなんか読み飛ばしたら終わりだ。口頭で報告しないと駄目だ」と部下を居直らせる。・・(原文ママ)
このような上司を「粘土上司」(富士通総研主任研究員、渥美由喜さんの命名)というらしいです。
働きやすい環境を整えなければいい人材は集まらないし、仕事を効率化して生産性を上げなければ激しい企業間競争に生き残れないのは、経営者の常識。しかし、現場の部課長レベルの粘土層が新しい価値観の浸透を妨げているのだという。・・粘土層にはエース上司も多く、成功体験があるだけに、自分のやり方が時代に合わないとはなかなか認められない。・・「形骸的な資料づくりや報告に必死だから、部下は仕事が増えるんです。」・・(原文ママ)
○会社生息上司・・会社に住んでいる?と疑いたくなるほど。部下にも「帰るなよプレッシャー」をかける ○エース上司・・会社に滅私奉公して成功を納めてきた。自分のやり方が1番と信じて疑わない ○飲み会強要上司・・職場の活力は「飲みニケシーョン」が心情。連日部下を連れ回し武勇伝を披露 ○卑屈上司・・出世競争からは脱落。部下管理だけが生きがいで、無駄な報告を求める ○お題目だけ上司・・育児休業などお題目は理解しても、直属の部下には許さない。総論賛成各論反対型
大学教員の私には、事務仕事や雑用を手伝ってくれる若い職員さんは数名いますが、原則として上司も部下もいません。でも、上司のいないはずの私の生活のペースを狂わせるのが、突然要求され、提出を余儀なくさせられる資料や報告書です。この中には説明責任として必要なものもありますが、「こんなもの提出して、誰が満足するのだろう」とため息をつきたくなるものも多くあります。ルーチンワークの進行に支障をきたし、睡眠時間が不足し、誰のためでもない・・。
何よりも必要なのは「脱・昭和」。何よりも気をつけなくてはならないのが、自分が学生に対してこうした「粘土上司」にはならないことですね。