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 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

夫婦別姓に対する誤解とハイパーガミー

 昨日、久しぶりに娘と会った。日曜日ぐらいしか会えないうえに相互の都合で度々流れてしまうのだ。

 ピザを食べながら、娘が家庭科のアンケート・レポートでCマイナス2(この-2というのがなんだかよくわからないが)という点数をもらったと話した。
 そのレポートは、生徒たちの結婚観や家庭観を問うものであったらしい。
 「あなたは将来結婚したいですか」「あなたは子どもを持ちたいですか」という質問に対して「いいえ」と答えた彼女は、「クラスの1/3ぐらいの女子は「いいえ」と書いたはず。」と言った。「男の子は?」と聞くと、「「はい」だと思うよ。男子は何も考えていないから。」(何も考えていないか・・・・)
 「つい最近の新聞記事に、専業主婦志望が増えているって書いてあったけど。」「それは私たちよりちょっと上の人たちでしょ。」(確かに20代の女性たちだった) 「私たち高校生の場合、中学校で成績中以下の女の子たちは「早く結婚したい!」と言っている。」
 
 レポートの点数に不満な娘は、「“普通”に書けばいい点をもらえたと思う」と言う。“普通”とはどうも「男は仕事、女は家庭ではなく、男も女も、仕事も家事も育児もすること」らしい。「その先生、真面目そうな人だもん。」真面目そう=男女共同参画社会の実現か・・・。

 私が高校生だった頃、もちろんこんなアンケートやレポートはなかった。勉強して人も羨む大学に入り、企業に就職しても、数年のうち多くの女性がそれ以外の選択肢がないのかと思うぐらい結婚・出産退職していった。それと比べて娘たちには考えるチャンスが与えられている。

 娘と話していて気づいたことが2つある。1つは、この家庭科の先生は、おそらく妻が通称として旧姓を使用することを「夫婦別姓」と生徒たちに教えているということ。これは夫婦別姓を推進させたい人たちには由々しき事態に違いない。
 もう1つは、「結婚はしたくない、彼氏がいれば十分。」と言う一方で、娘には「彼氏には自分より頭のいい、バリバリ稼ぐ人がいい。」という願望があるということである。難しく表現すれば、ハイパーガミー(女子上昇婚)だ。女は自分より上の男を求め、男は自分よりも下の女を求める。これは未来永劫なのかもしれない。
 
 「政治家のおじさんたちは、“今の若い娘は・・”なんて決まったように言うけど、私たちだっていろいろと考えている。」
 まだ子どもだと思っていたけど、期待することにしよう。


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